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誕生日 その6

あれれ こんな所にスペイン語を話す外人だよ

この人達ビッショビショに濡れてるどうしたんだろう? チョット気になったので聞き耳を立ててみる事にした

話によると 石炭を積んできたタンカーの乗組員の様だ 津波で船を捨て逃げてきたらしい

外人さんも被災して可愛そうにと思いながら僕はタービンにへばりついていた

流石に2時 3時になる頃には全てが冷え切っていた 

映画タイタニックの様に 極寒の冬の北大西洋に投げ出されて必死に浮く物にしがみついて救助を待っている そんな感じだった

すると○京電力の機械担当の人達がタービンを回す準備をし始めたのだ

ガッチャン ガッチャン 音を立てながら何やらやっていた 

頼む!煩くても良いからタービン回してくれ?とにかく寒くて死にそうだよ?

眠たい目を擦りながらタービンが回るのを待った だが結局回らない

暫くして○京電力の社員さんが寄ってきて 「あちらに多少は寒さが凌げる部屋があるのでどうですか?」と言うので行くことにした

うむ そこは会議室で 確かに体育館程の天井が高いタービン室よりは普通の部屋の方が寒くは無かった

よし 又移動だ!

会議室は窓が無く蛍光灯の下で椅子に腰掛けれたのでそこで余震を感じながらうとうとすることに 

ん!普通に蛍光灯だが停電終ったのか?と思ったけど トイレは点いていなかったのでやはり停電中の様だ

時計は5時を回っていてもう朝方だった

いつになったら出れるのか不安だったが どうにか寒さを凌いで朝になったのは確かだ!    ウトウト
                            つづく










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誕生日 その5

夜も更けてきた 

気が付いたらタービンが止まったらしく静かになっていた

やっと静かになったか!とホッとしたのだが それが後になって生死を分けるほどの出来事になるとは気が付いていなかった

○京電力さんは 災害用に備蓄してあった食糧と水を何処からとも無く台車で搬入してきた

そして 予め話し合いで決めた数量を全員配布します!と社員さんがハンドマイクで説明していた 僕にはあるのか?心配したが 各ゼネコンさんごとに配布し終わった時に呼ばれて貰えたのだ!  ヒャホー ウレスィー 

何が貰えるのかワクワクして配布場所へ向うと 食べ物は乾パンで数量はチョットだったが(200人分を1000人で分け合ったので)とても在り難かったヨ 記念に食べずに持ち帰ろうかとも考えたが夜中にボリボリ食べてしまった

水は1ℓのペットボトルで持ち運びに不便だった でももしもの時の為に離さず持ち歩いた(翌日には気が付いたら無くしてしまったけどね)

毛布も災害用に確保してあった様で それも数量は少ないが配布していた

その時は寒くはなかった 

脹脛より下がビショビショに濡れているのでどうにかしたかったが 何も出来ずにそのまま靴下と靴を履いていた

20時頃は寒さを多少感じる位だったが 21時 22時と時が経つにつれ寒さが増してきた そうタービン止まってるからだ ゲゲ- 

あれれ このままじゃ凍死(大袈裟かな?)するんじゃね?と思い必死に暖かい場所を探し回った

あたー 温水の通ると思われる直径50?のパイプにへばりついたのだ! 

暖かいぅ? 生きた心地がしたのは確かだった

背中を暖め終えたら次は足 又背中とパイプに接していない所を暖め続けた 抱き枕の様に抱いた時もあったが人目を気にしている場合いではなかったのだ

僕は体脂肪率5%未満なのでとても寒さに弱くマジ生死を分けるほどの寒さだった

流石に0時を廻ると話し声も減り寝静まってきた 

相変わらずパイプにしがみついたりと試行錯誤で体を温めていたが遂に眠気も感じ始めたのだ

それと薄々思ってはいたが タービンが止まった→石炭燃やすの止めた→温水冷めた→さぶい

そう 少しずつパイプが冷えてきたのを感じつつあったのだ

でもどうしようも出来ない 

同じ境遇の人は沢山居る 我慢しかない そう思った

0時頃かは定かではないが 思考能力0で目を瞑りコックリコックリしていたその時○京電力の若い女性社員(数少ない)2名が「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた

真面目に寒いので我慢している旨を説明したら「あちらの方が暖かいと思いますよ」と場所を確保してくれたのだ ウレシージャマイカ 

場所はタービンの横で多分この部屋で一番暖かいのでは?と思えるところだった

オッ!まだ大勢がへばりついているではないか!

な?んかきったね?靴履いて泥だらけのオッサン達の横が 僕の座る隙間だった

オッサン達は職人さんでは無さそうだ そして耳を傾けてみるとスペイン語で会話をしている様子だった

                              つづく





 





   










誕生日 その4

一応 安全は確保できた ○京電力さんのお陰だ (有り難い)

その間にも大小の余震は続いていた 
 
○京電力さんは ハンドマイクで余震が収まり安全が確保でき次第陸地に行ける話をしていた そだ!早く帰りたいのだ 余震よ収まってくれ?

気が付くと日も徐々に陰り始めていた 

近くで車が吹き溜まり黒煙を上げ炎上しているのも見えた 

相変わらず携帯は繋がらない だが遂にiPhoneはバッテリーが切れてしまった 残るは会社の電話のみ 弄くるのは仕方なく諦めじっとしている事にした

すると近くの同僚から電話が!

やっとの思いで近くの丘まで来たが通行止めでこちらまで行けない話だった
こちらも余震が収まらない限り無理だし・・・

同僚は会社から帰社する指示を受けた様だ(僕を見捨てて)待ってて欲しいのが本音だったけど いつ出れるかわからないので諦めて 生きていて安全を確保している事を伝えてくれる様言って電話を切った

気を使ってか○京電力さんの社員(役員?)さんは色々と話しかけて下さり話し相手も居ない中多少気がまぎれた

辺りが薄暗くなってくるにつれ停電の中照明が点かないのが不安だったが 流石電気屋さんの集団!チョチョイとホワイトボードやトイレに灯りを点けた

完全に日が沈む頃には小型発電機によって照明の確保ができ不安は無くなった 

もしここに居る約1000人が大広間に照明無しで一夜を過ごすとなったら?とか
 
今9割9分が男性だが もし半分が女性だったら?泣き叫ぶ声でパニクルのは確実だったろうな?とか
 
もしここが街のど真ん中で1000人の男女が隔離されたら 果して照明確保できたのだろうか?きっと真っ暗な中泣き叫ぶ声で一夜明かすんだろうな?とか

そうある意味 いやお導き? 職人さんとこの建屋に非難して良かったのだ

                             つづく









誕生日 その3


○京電力の社員の方が 現場の職人さん達を誘導して吸い込まれる様に建屋に入ってく その列に加わり安全と思われる3階へ昇った

実はこの○京電力○○火力発電所は見学も出来るらしく この建屋の隣に事務棟があり そこと連絡通路でこの3階が繋がっていたりもしているのだ 見学するのは中央にある大きなタービンだと思う 

そこへ着くと約1000人程の避難者が居て驚いた 

それと 停電だったのだが大きな窓が3方にあり 15時台の日差しも万遍なく注ぎ込んでいたので暗いとは感じなかった

ただタービンが廻っていたので 熱を持っていたし煩かったのだ

そこで多少ホッとしたので携帯電話を取り出し会社や肉親にTELL 何度やっても繋がらない そりゃそうだここに居る殆どの人がパチパチ携帯いじくってるもの 他の地域でも一斉に会話やメールをしてるに違いないだろうから・・・

回数を重ねたら姉にはメールが繋がった 会社は無理 近くに居るであろう同僚にもやっとの思い出繋がった 

お互いの近況を説明し 近くまで迎えに来てくれる事になったのだ ヒャホー ヨカター 

広場の中央付近では○京電力の方々と大手ゼネコン数社の責任者達で何やら話し合っている様子で 内容は随時ハンドスピカーで説明してくれた (煩くて聞き取りにくかったけどね)

東北の太平洋側や茨城県に大きな地震があったとか 各ゼネコンさんやその下請けさん達の行方不明者数や怪我人の有無とか ホワイトボードが並べられて報告等をしたり 皆さん機敏に動いていた

だが そうこうしている内に津波が来ている様子で窓際は大騒ぎだった

勢いは無さそうだが ジワジワ波が押寄せている様子が窓からハッキリ見えた

乗用車やコンテナが流されていった

恐ろしや 津波!
                             つづく







誕生日 その2

そう 危機感を覚え一目散に陸地方面に向かい走った!

時には脹脛まで泥水に浸かり 一歩一歩地に足が着いてるかを確認し 又、生きて帰れますようにと祈りながら 懸命に走った

暫くして 右前方に石炭を燃やしているであろう大きな建屋があり その脇を横切る為近づいていった 

ゴーゴーと唸っている様にも聞こえる ヒー あきらかに音が違う オイ 大丈夫かよ? 爆発しないだろうな? 

でもそこを通過しないと陸地にはいけない訳で 勇気を振り絞ってと言ったら聞こえは良いが 仕方なく爆発しない事を祈って ドキドキしながら通過して行った チラ見しながらね

突き当たりを右折して間もなく 大きな水溜りが!

そこに 一本の橋が(橋と言っても工事現場で使う鉄製の足場を繋げたもの)があり そこを工事の職人さん達大勢が逆方向に向かい渡っている

えw こに橋渡りたいのに! ん

その時 対岸から職人さんのまとめ役らしき人が「オーイ 津波が来るから あそこに非難しなさい」と僕に言っているではないか

そして指差す方角には ゴーゴー唸る建屋が・・・エッ 大丈夫?唸ってたけど

時間は掛かるが職人さん達が渡るのを待って陸地方面へ向うか 職人さん達と共にその建屋に行くか迷った 

時間を掛けて陸地に向っている時にもし津波にのまれたら?本気で走って15分 オフロードだしプラスα ん 考えた カッチカッチカッチ アナログ時計が頭の中で鳴る

結論は職人さんと運命を共にする事にした(あの時 その場の空気の流れ的なものが有ったのだと思う)

                                つづく

誕生日 その1


チョ どぅなってんの? (僕はその時声に出さず思った)

誰に話しかける訳でもなく
一人で納得する訳でもなく
運?でもなく 厄?ミツル でもなく ゲフ


そう まさに3月11日14時45分頃の出来事だった


場所は○京電力 ○○火力発電所

え?w そこは戦前戦中は帝国陸軍の練習場で 戦後米軍に接収され 陸軍の射爆場だった広大な土地 
昭和48年に返還され その後国や県が計画して 商業施設や公共施設 公園港湾施設等を造った 
その港湾施設の一角に火力発電所がある

「今年の冬はここ最近では寒い方だよね?」と自分に言い聞かせながら 去年より一枚多めに下着を着込んで仕事をしている日々の中 

その日は朝から快晴だった
風は冷たかったが 日向に居れば「春はもうじきだ」と感じさせる位のポカポカ陽気だった

丁度車の運転席で時間を見計らっていたその時 車がやけに揺れる 
ん? ここは浜だし遮る物も無いから多少強い風が吹いているんだろう そう思った だが違う やけに強く揺れ始めたではないか

これは違う そう思い外へ出た 

すると地面が立っていられない位の勢いで揺れているではないか
アラマ 地震だ 強いぞ! 地面もゴーーーって鳴ってた

車を見ると 見た事も無い位の凄い勢いで揺れている

100?程前方にスカイツリー並みの白い網目模様に組んだ柱の高い煙突(ある意味綺麗よ!)があり 高い建物ってどんな揺れ方をするのか見たくて 下から見上げたのだ (恐怖心より好奇心の方が勝っていたのだろう)

すると 突端から何やら紙の様な物や棒状の物が幾つか落ちてくるではないか 凝視してみると鉄板や鉄の棒 ヒー 
そうあの9.11アメリカ同時多発テロで貿易センタービルから落ちてきた残骸を遠くから捉えた映像とフラッシュバックしたのだ

危機感を覚え逃げようとして地面を見ると アレマ 地面から泥水が20?程度の高さで噴出しているではないか 右も 左も あっちもこっちも オロオロ
これが液状化現象なのかと目に焼きついた

咄嗟に車に乗り脱出を試みるが 舗装された道路は隆起し亀裂も走り 瞬きをする度に泥水や亀裂が広がり無理そう(多少焦ってたと思う) このまま走行して地面の空洞化したポケットにポシャリなんていやだ!と思い車を捨て徒歩(駆け足含む)で逃げる事にした 

                               つづく










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